5月16日「女子学生リーダーシッププログラム」にて、WE-Net福岡Ⅴ期生 株式会社スターフライヤー松清真穂さんが登壇されました。

経済のグローバル化や少子高齢化に伴い、多様な人材による全員参加の社会が求められる中、女性人材の活躍推進が中核となっており、女性の管理職への登用が特別なことではなくなっています。「女子学生リーダーシッププログラム」は、これから社会にでる女子学生が、女性管理職の話を聞くことによって、希望の職業に職し、社会で活躍し、管理職となって会社を動かしていく経験知のヒントを得ることを目的として、本会議が企画するものです。

 その第1回目として、5月16日にWE-Net福岡Ⅴ期生 株式会社スターフライヤー松清真穂さんが福岡女学院にて講師として登壇されました。

 

【テーマ】 自分らしいリーダーシップのあり方
【日時】 2018年5月16日(水) 13:45~15:15
【会場】 福岡女学院大学
【参加者】 女子学生97名(2年生82名、3年生9名、4年生6名)



   180727女学生リーダーシップセミナー1

 

1.講演の背景(女性活躍推進の流れ)

はじめに自己紹介として、運送客室本部客室部乗務三課課長である松清さんの担当業務内容などを紹介された後、日本における女性の活躍状況を説明されました。
・日本の管理的職業従事者に占める女性割合は、国際的にみても低い(13%)
・民間企業の管理職などに占める女性割合の推移は、上位役職になるほど低くなる傾向がある

次に、女性活躍推進の動きとして、国の動きを挙げられました。
・現在最も活かしきれていない人材は「女性」※国の成長戦略
・2020年迄に「女性管理職30%以上」目標 ※経済同友会
・女性活躍推進法の大企業義務

続いて福岡県の動きとして本会議、WE-Net福岡について説明されました。
・内閣府「女性のチャレンジ支援賞」受賞
・WE-Net福岡の概要(対象者・目的・人数・任期)
・WE-Net福岡CREDOについて

 

2.女性のリーダーシップへの期待

求められるリーダーの役割、リーダー像が多様化している例を挙げ、女子学生にリーダー像について考えてもらうワークショップの時間が設けられました。座席が近い学生同士で和気あいあいと意見交換が行われ、場が和みました。

 

180727女学生リーダーシップセミナー2

<女子学生から出た意見>
①「あなたの今までのリーダー経験」
 ・高校時代、部活動の部長でした。今もチームリーダーをしています。
  褒めてから注意する相手と、褒めずに注意する相手を見極め、チームをまとめることがポイントです。
 ・中学で部活動の副部長、高校では部長をしました。部員の声をちゃんと聞き、
  部員の努力を認めてから注意し、自分も気を付けることを伝え、全体がまとまるようにしました。

②「あなたの考える理想のリーダー」
 ・相手の立場に立って考えることができる
 ・メンバーに頼られる
 ・信頼できる
 ・憧れる

③「あなたの考える残念なリーダー」
 ・話が長く何が言いたいか分からない
 ・周りから舐められる

女子学生一人ひとりが自分の思うリーダー像を考える時間を持った後、松清さんがこれからの時代に必要と感じるリーダー像を挙げられました。
・相手の立場を理解する高い共感力が求められる
・トータルとしての人間力が重要
・共感力を含めた人間力という点で、女性が特に得意とする能力ではないか

 

3.働くことについて(松清さんの経験)

松清さんご自身が辿ってこられたキャリアについて、お話をされました。短大を卒業してから、就職、転職、結婚、出産、復帰、パートナーの転勤に伴う退職、そして再入社。多くの選択を経て今に至る経緯と、それぞれの分岐点でのキャリアに対する考え方、当時周りに女性活躍のロールモデルがほとんどいなかったことなど、時に女子学生の興味を引く話題に触れながら、語られました。1つの企業でキャリアを積み上げることで「リーダーになる」方法がある一方で、その方法にも多様性があることをご自身の経歴を赤裸々に話すことで女子学生に伝えました。結婚や出産などの選択をしながらも自分のやりたいことを続け、キャリアを積んできた松清さんのお話に、女子学生は真剣に耳を傾けている様子でした。


180727女学生リーダーシップセミナー3

<スターフライヤーでのキャリア>
 管理職になるまでたどってきた松清さんのキャリアパスの説明
<それぞれの立場でのリーダーシップ>
 担当業務、役割、リーダーシップの発揮の仕方の立場による違い
<管理職としてのミッション>
 ・組織として強くなるための人材育成
 ・働き甲斐ある職場作りのため、一人ひとりのモチベーションを高める
 ・一人ひとりの夢を引き出し、一緒に考える
<ミッションを果たすために努めていること>
 ・まずは先入観を持たず、相手の話を聞く
 ・個々の考えを尊重する
 ・なんでも興味を持ってやってみる
<最も大切にしていること>
 ・信念を持って仕事したい
 ・多様な考え方を受け入れる寛容さを持つ
 ・色々なことに興味をもってチャレンジしたい

 途中、松清さんが担当されたプロジェクト、機内の安全ビデオ「スターフライヤーマン」の誕生秘話がありました。「悔し涙を流しながら乗り越えた挫折の経験から、強い意志を持ってやり遂げることの必要性を学んだ」と力強く話される松清さん。リーダーとしての自覚と、力強さが溢れていました。


180727女学生リーダーシップセミナー4

 最後に、松清さんから女子学生へのメッセージが送られました。
・社会に存在する多様な考えをまずは聞く、ということを今のうちからしてほしい
・時間がある今のうちに、知らないことを知るための経験を貪欲にたくさん積んで、引き出しを増やしてほしい
・自分らしいリーダーシップ、自分の心地よいポジションを考えてみてほしい
・どんなポジションでも、プロとしての責任感を持つことがリーダーシップにつながる


180727女学生リーダーシップセミナー5

今回の松清さんの具体的な経験を交えたお話は、女子学生の就業イメージを膨らませ、リーダーへの道が自分のキャリアの中に存在し得ることを潜在的に意識させる、1つのきっかけとなりました。

 

【受講生アンケートから(抜粋)】

①参加理由(複数回答)
(1) 将来働くことのイメージがわかないから      13%
(2) 自分の将来について考えたかったから       29%
(3) 働く女性の話を聞いてみたかったから       31%
(4) 管理職として働く女性の話を着てみたかったから  15%
(5) 周りに勧められたから               0%
(6) その他                     11%

②プログラム内容「女性の働く状況、リーダーシップ」について
(1)    十分理解できた                     64%
(2) だいたい理解できた                35%
(3) どちらともいえない                 1%
(4) あまり理解できなかった               0%
(5) 理解できなかった                  0%

③プログラム内容「講師の体験談」について
(1)    十分理解できた                  72%
(2) だいたい理解できた                24%
(3) どちらともいえない                 1%
(4) あまり理解できなかった               0%
(5) 理解できなかった                  0%

④主な感想
・リーダーとして何が必要か、リーダーの在り方を改めて考えることができた。
・いろんな役割がある中で、自分のポジショニングをしっかり考えてみたい。
・リーダーでなかった人でもやろうと思えば出来るのだということが分かった。
・リーダーシップには責任や義務が伴うことがわかった。
・仕事に対する自分の在り方を見つけた。
・各自理想のリーダーシップがあり、自分はどう思うか確かめることができた。
・転職してキャリアを積む方法もあるのだということが分かった。 
・社会人となるのに必要なことを学んだ。

                                 以 上

このページの先頭へ