「女性の大活躍推進福岡県会議」平成30年度年次大会 開催報告

「女性の大活躍推進福岡県会議」 平成30年度年次大会
~働き方改革、そして女性の大活躍へ~を5月24日に開催しました


平成30年5月24日(木)、電気ビル共創館みらいホールにて「女性の大活躍推進福岡県会議」の平成30年度年次大会を開催。225名の多くの皆さまにご参加いただきました。

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1.代表挨拶

年次大会は、当会議の松尾新吾共同代表の挨拶で始まりました。その中で松尾代表は、現在、安倍内閣が国を挙げて女性の活躍推進に取り組んでいることに触れ、「福岡県はすでに5年前に当会議を発足させて多くの取り組みを進めている。我々が先頭的立場だという自覚を持っていこう」と呼びかけました。また、世界の潮流から見て、日本の女性の活躍推進が遅れている現状について、「女性も社会に出て働くのが当然だという意識があまり高くない。また働きやすいシステムがまだ完備されていない」と解説。「女性の人生で社会に出て働く意識を持ち、管理職としても働くと自覚を持って、活躍できる場を見出してほしい。福岡は先行してそれを
進めている」と、5周年を迎え当会議の活動に、気持ちを新たにしてステップアップしていくと力強く伝えました。

松尾新吾共同代表

松尾新吾共同代表



2.ご来賓挨拶

ご来賓として、福岡県副知事の大曲昭恵様にご挨拶をいただきました。大曲様はWE-Net福岡の2期生で、「来賓というより、仲間の一人としてここに立てるのが嬉しい」と喜びの言葉がありました。本題では、男女平等の度合いを表したジェンダーギャップ指数が、日本は144カ国中114位と低い地位にあることを指摘。「経済と政治の分野で女性の管理職が少ないため」と分析し、「それでも徐々に増加傾向にある。これは当会議の5年間の活動が寄与しているのではないか」と当会議の活動を評価しました。また女性リーダー輩出を進める「自主宣言目標」
が現在384件にのぼったことに触れ、「さらに女性の管理職目標が増えればジェンダーギャップ指数も高まるだろう」と期待を込めました。結びには「福岡県でもセミナーやアドバイスなどで、政治や経済などの新たな分野への女性の参加意識向上に協力したい」と心強い応援をいただきました。

福岡県副知事 大曲昭恵様

福岡県副知事 大曲昭恵様



3.ご来賓講演

ご来賓講演として、内閣府審議官の幸田徳之様から「女性活躍社会の実現に向けて」と題して、第2次安倍内閣発足時からの女性活躍の進捗についてお話いただきました。女性の就業者が5年間で201万人増加したことや、子育て期の女性の就業率が2012年の67.7%から、2017年には74.3%に上昇したこと、2016年の女性活躍推進法の完全施行など、女性活躍の取り組みの拡大やその影響の説明がありました。
また女性が直面しているさまざまな困難を解消し、女性が働きがいを持てる就業環境を整備した「フェアネスの高い社会」の構築が必要と言及。職場や社会通念などでの男女の古い意識や格差、セクハラ問題など、女性の活躍を阻害する課題を解決し、フェアネス社会の実現を推進することが今年の特徴だと述べました。

内閣府審議官 幸田徳之様

内閣府審議官 幸田徳之様



4.女性の大活躍推進福岡県会議の5年間の活動成果と今後の取り組み

久留百合子共同代表から、これまでの5年間の活動実績の振り返りと、今後の取り組みについての報告がありました。2013年に発足した当会議は、経済界が中心の活動であることが大きく注目されました。久留代表は、活動の一番の目玉として、女性管理職の登用の実践目標の自主宣言の登録を挙げました。また、女性管理職のネットワークWE-Net福岡の存在も大きな特徴として取り上げました。
続いて、自主宣言の登録をした約300件の企業・団体に実施したアンケートの結果の概要を発表しました。約70件の回答があり、自主宣言をしたことで約6割の企業・団体が目標を達成できたという集計結果を提示。女性管理職が増えた、女性社員の意識向上などの成果が出たという回答もありました。アンケートの結論として「自主宣言登録等目標を立てること、企業のトップの自社に対する決意表明することが重要」と述べました。
今後の取り組みについては、「WE-Net福岡のメンバーが女子大学生を対象に大学へ出向きリーダーシップ教育を実施し、次世代に影響力を与えられるようにしたい」と話しました。また「女性、男性問わずワークライフバランスのとれた生活ができる社会を目指す」と、活動の方向性を明示しました。

久留百合子共同代表

久留百合子共同代表

 

5.座談会「WE-Net福岡と女性管理職としての役割と魅力」

<参加メンバー>
イオン九州株式会社 渡邉 美津子
学校法人中村産業学園 佐々木 圭子
<ファシリテーター>
九州電力株式会社 園田 理恵

座談会の様子

座談会の様子


「WE-Net福岡と女性管理職としての役割と魅力」をテーマに、WE-Net福岡修了生による座談会を行いました。まず、それぞれの職場で管理職としての業務内容や女性管理職という立場での経験談をお話いただきました。

WE-Net福岡の特徴と成果について、佐々木さんは「定例会の準備や役割分担が自然とできて、心地良い議論を経験できた。この成功体験を職場で生かし、男性との議論の場でも女性も発言しやすくできると思う」と話しました。渡邊さんはWE-Net福岡の魅力を「異業種交流でいろんな仲間ができた。自主的に考え、動きを考えられる会であること」と話し、佐々木さんも「自分の困難な時にメンバーを思い浮かべ、『あの人はこうやって仕事を進めた』と励みになり、頑張れる」と話しました。
進行の園田さんはWE-Net福岡について「地域や福岡を変えていこうという志で活動」しており、「職場で管理職としてもっとパワーアップさせたい女性がいたら、WE-Net福岡に放り込んでほしい。そうしたらその人も職場も地域も変わっていくのではないかと期待している」と熱く語りかけ、座談会を締めくくりました。



6.記念講演「ダイバーシティ推進は やめられない、とまらない。」

記念講演として、カルビー株式会社ヘルスケア委員会委員長の新谷英子様から「ダイバーシティ推進はやめられない、とまらない」と題してご登壇いただきました。カルビーの取り組みについて「ダイバーシティ推進の考え
方」「ダイバーシティ委員会による推進活動」「働き方を変える」「活動の成果」の4つのテーマに沿って話が進められました。

カルビー株式会社ヘルスケア委員会委員長新谷英子様

カルビー株式会社ヘルスケア委員会委員長新谷英子様



カルビーは1949年に創業し、2009年に外資系出身の松本晃氏がCEOに就任。「女性の活躍なしにカルビーの成長はない」とダイバーシティ推進の考えを明示しました。ダイバーシティ推進は経営戦略として取り組み、2010年にダイバーシティ委員会を設立しました。「ダイバーシティ委員会による推進活動」として、カルビーダイバーシティ宣言を作成。組織にさまざまな人がいるが、その多様性を最大限に発揮させ、組織の力にプラスする「インクルージョン」を目指しました。女性の活躍推進については育児と仕事の両立支援だけでなく、管理職として働くためのキャリア研修やメンター制度などを導入しました。その他にも、次世代の育成や全従業員と経営者との座談会「ダイバーシティフォーラム」の開催なども行っています。ダイバーシティ推進活動では、本社と地域にある工場とのギャップを解消することを重視。現場にリーダーシップを持たせ、地域主体での活動を推進しています。


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「働き方を変える」では、上司から働き方を変えることの重要性に着目。上司自身の「ライフもワークも」大切にして「魅力的な人が魅力的な会社をつくる」ことを目指しました。長時間労働をやめ、家事の時間を持つように人事の仕組みや制度を改革。人事制度ではフレックスタイム制や在宅勤務制度などを取り入れています。
「活動の成果」として、女性の活躍では、女性管理職の比率が26.4%で、ワーキングマザー38%にもなっています。2020年までに女性管理職の比率を30%までのに引き上げを目標としています。
最後に新谷さんはダイバーシティ推進の取り組みで「上司は丁寧なコミュニケーションで、部下の状況や意思を理解し、キャリアの成長を支援してほしい」と話し、「ダイバーシティの取り組みは長い旅。続けていくことが大事と感じる。JustDoIt!と思って取り組む」と、講演を結びました。その後、活発な質疑応答が交わされ、新谷さんの降壇の際には会場から感謝の気持ちがこもった盛大な拍手が送られました。

 

 

また、年次大会終了後は、5周年を記念しての交流会が開催されました。
企業、行政、女性管理職の皆さん、など多様な皆様が談笑する和やかなひと時となりました。
そして最後は、久留・松尾共同代表、及び本会議の発起人である麻生顧問より振返っての言葉をそれぞれ頂き、閉会となりました。

久留代表・松尾代表、麻生顧問(左から順に)

久留代表・松尾代表・麻生顧問(左から順に)

 


多数のご来場、誠にありがとうございました。

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