有限会社ゼムケンサービス

籠田 淳子さん
代表取締役

・男性多数の建設業で、一級建築士としてワークライフバランスを実践。ダイバーシティ=多様性のある人材が業績を上げる環境整備と人財育成に取り組む。

・JKDT女性建築デザインチームの活躍等で内閣府「女性のチャレンジ賞」、経済産業省「ダイバーシティ経営企業100選」、内閣府「女性が輝く先進企業」と3年連続国から表彰を受ける。

 

企業データ

ゼムケンサービス企業データ

有限会社ゼムケンサービス

社名/有限会社ゼムケンサービス

住所/福岡県北九州市小倉北区片野3丁目7番4号

電話番号/093-931-0301

URL/ http://www.zmken.co.jp/

 業種/建設業

従業員数/全従業員数8名

社員数/ 8名(内女性5名)

男女比/37.5%/62.5%

女性管理職の人数/ 5名

管理職に占める女性の割合/60%

自主宣言日/平成27年5月12日

宣言内容/私達は現在、女性管理職比率は60%であり、女性主導型家づくり店づくりまちづくりをしています。これからさらに男女共創をすすめ、女性管理職比率を2020年までに70%、社員の平均年収を150%UPする目標を宣言します。

※掲載情報は、2015年10月現在のものです。

「女性」を強みに変え、会社の業績と社員の年収が継続的にアップ。

社員数8名の会社が全国から注目される理由とは

2013年内閣府「女性のチャレンジ賞」、2014年経済産業省「ダイバーシティ経営企業100選」2015年第1回内閣府「女性が輝く先進企業」に選ばれるなど、社員数8名と小規模ながら、全国的に注目を集めている企業が北九州市にある。有限会社ゼムケンサービス。男性が多数を占める建設業において、女性の感性と発想を活かした「女性建築家デザインチーム」で、存在感を示している。

同社の代表取締役の籠田淳子氏が、先代の父から会社を引き継いだのは、長男が生後2ヵ月の時だったという。「この街で生まれ育ち、周りはよく知っている工務店ばかりでしたから、価格競争にはしたくなかった。そうでないところでお客様に選ばれるためにはどうしたらいいか、それが後継当初の課題でした」。また、社員を新たに採用していく中で、建築士の資格はあるものの、家庭の事情で勤務時間に制約があり、希望する仕事に就けない女性が多数いることを知る。そこで、そうした女性の能力を活かし、「生活に根差した女性視点を付加価値とした」経営をすることを決断した。今から10年ほど前、2005年のことである。

社員一人ひとりのスキルアップで高付加価値の仕事を

ワークシェアリングや在宅勤務(テレワーク)を導入するなど、女性が働きやすい環境を整備する一方、着実に業績をアップさせ、社員の平均年収も10年間で倍増したという同社。2015年に5月に女性大活躍推進自主宣言を行い、「女性管理職比率を2020年までに70%に、社員の平均年収を150%UPする」という2つの目標を掲げている。宣言をすることで社内の合意形成がさらに進み、社員が迅速に仕事を終えるための声掛けが促進された。また、男性管理職が仕事を早く終えて、子どもや妻のサポートを楽しむ姿も見られるという。

多様な働き方を進めていく中で籠田社長が感じたのは、真のチームになるためには、一人ひとりの人間性や知識の向上、信頼関係の強化が重要であるということ。一方で、さらに成果と効率アップを追求していかなければならないということだった。

そして、やはり難しいのは社員の適切な評価だが、同社では、粗利益を一つの目安としている。「当社の状況では、売り上げを増やそうとすると労働時間が長くならざるを得ない。ですから、利益を重視しています」と、籠田社長。高付加価値の新しいサービスを生み出すには、知識が必要となる。そのため、同社ではOJTやOFFJTに積極的に取り組んでいる。また、決算書をオープンにし、目標とする年収を生み出すためには、どれくらいの利益が必要なのかを把握させ、社員一人ひとりが経営者意識をもって仕事に取り組むようにしている。「宣言目標の達成には、社員全員の力が必要ですから、この目標を達成することは、社員みんなの勲章だと思っています」。

ダイバーシティの推進が企業の独自性を生む

家づくりや店づくりは、人生の大きな決断である。そんな時にクライアントが求めるのは、親身になって話を聞いてくれる建築士だと籠田社長は語る。「表面的な仕事をしていては、クライアントが本当に欲しているものをすくい上げることはできません。家族のことを一生懸命考えている人は、お客様のことも考えられる。会社が社員の家族のことを一生懸命考えるから、社員もお客様のことを真剣に考えられる。そういった意味で、ワークライフバランスは、非常に大事だと思います」。多様な人材の多様な働き方を認めるのは、1つの経営戦略なのだ。ダイバーシティを進めれば、自ずと企業のカラーが明確になり、中小企業であればなおさら、そのカラーがすぐに企業全体に反映され、唯一無二の強みとなる。それが経験から得た持論である。

「子育てや介護など、時間が自由にならない時期もあります。でも、それは永遠ではない。だから、今できる人が頑張り、社員同士お互いに助け合う。そうすれば、今頑張っている人も、もし自分がこの先フルタイムで働けない状況になってもこの会社なら大丈夫と安心できるのです」。試行錯誤しながら進めてきた、会社全体が大きな家族のように支え合う仕組み。それがこの数年で形になってきた手ごたえを籠田社長は感じている。

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デザイン工事部では、「オモイをカタチに」をテーマに、女性ならではのきめ細やかな対応力で、設計から施工まで一貫して手掛けています。
ブランディング事業部では、繁盛する店づくりや女性が輝くオフィスの空間プロデュースなど、女性の感性を発揮したサービスを新事業として展開しています。
興味のある方は、お気軽にご相談ください。

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