西部ガス株式会社

髙山様

髙山 健司さん
理事人事労政部長・硬式野球部副部長

・同志社大学法学部を卒業し、1982年西部ガス株式会社に入社。エネルギー統轄本部北九州支社総務部長、北九州支社総務部長、理事を歴任。

・2014年ひびきエル・エヌ・ジー株式会社へ出向。

・2015年から現職。

 

企業データ

西部ガス本社

西部ガス株式会社

社名/西部ガス株式会社

住所/福岡市博多区千代1-17-1

電話番号/092-633-2243(人事労政部)

URL//http://www.saibugas.co.jp

業種/ガス業

従業員数/社員数1423名(内女性181名)

男女比/87.3%: 12.7%

女性管理職/女性管理職の人数 2名、管理職に占める女性の割合 0.7%

自主宣言日/平成 26年5月16日

宣言内容/女性管理職を2016年までに3名、2023年度までに10人にする。

※掲載情報は、2015年9月 現在のものです。

女性活躍推進をキーにして、エネルギー自由化でも選ばれ続ける企業に

インタビュー風景(記事用)

都市ガスも、自由競争時代へ

九州エリアのエネルギー産業を担う西部ガス株式会社。1930年の創業から、都市ガスの製造・供給・販売を中心とした事業を展開してきた。ガスはCO2排出が少なく、環境負荷の少ない天然資源。採掘技術の向上によって、新たな天然ガスの開発・利用が進められている。地域の偏りがなく世界中に埋蔵されている天然ガスは、安定性や将来性が期待されているエネルギーである。

そんなガス事業は今、転換期を迎えている。2017年にはエネルギーの自由化として、一般家庭も都市ガスの供給会社が選択できるようになるのだ。「選ばれる企業であり続ける」ため、西部ガスは改革を進めてきた。「お客さま価値を創造し続ける」こと。そのためには、多様な発想や価値観を持つ人材が不可欠であり、その人材が活躍できる風土を培っていかなければならない。女性活躍推進はそのための重要な鍵となる。

 中長期を見据えた取り組みは、意識と風土の改革から

西部ガスは、2014年に「女性活躍推進基本計画」を打ち出し、10年をⅢ期に分けた計画を掲げている。Ⅰ期(2014~2016年)に当たる本年は、社員の意識改革や組織風土に軸を置く。具体的には、女性リーダーの育成研修、管理職向けの多様性マネジメント研修、斜め上の上司と定期的に面談するメンター制度などに取り組んでいる。

 理事・人事労政部長の髙山さんが特に重要視しているのは、女性社員と管理職のアンケート結果である。「あなたは上司から期待され、指導・育成されていると思いますか」という女性社員への質問には50%が「はい」。「あなたは男性社員と区別なく女性社員に期待し、育成や指導をしていますか」という管理職への質問には80%が「はい」と答えた。上司は期待を伝えているつもりでも、女性社員には届いていないのではないか。髙山さんは管理職への研修時、この30%の差が示す問題を投げかける。その答えは、あえて髙山さんからは提示しない。答えはひとつだけではないのだ。

 女性自らが考え動く、ワーキンググループ

どうしたら、女性がもっと働きやすくなるのか。西部ガスには女性が研修で学んだことを実践するワーキンググループがある。女性の率直な意見を提言するだけでなく、それらを議論し、実現するための具体的な施策を打ちだしていこうとするプロジェクト活動だ。自発的に集まった3グループ21人で構成されていて、今年度末に、経営層を前にしてのプレゼンテーションを計画している。ワーキングには福岡だけでなく、熊本や長崎など他の事業所からも参加していて、横の繋がりができるという点も心強い。女性の活躍を支える、重要なネットワークとなるのであろう。

 自分たちの思いを自ら実現するために、主体的な行動をとる。上層部からの通達でしぶしぶ思い腰をあげるのではない。管理職への研修にしても、ワーキンググループにしても、西部ガスには社員の自主性を促す姿勢がある。多様な人材を育てるには、多様な対応が必要だ。基本的な方針を基に、マニュアルにはない個別対応を実践していく柔軟性が求められる。

 “個別”“具体的”なサポートで、管理者候補に育てあげる

西部ガスの女性の総合職採用は1999年から。業務の特性上、男性構成率が高くなってしまうのだが、大学新卒者のうち3割程度は女性を継続的に採用。男性社員と同一の処遇・評価をしている。育児休業は子どもの満3歳まで認め、育児期の短時間フレックス勤務制も導入し、時間外勤務も免除している。出産者の育児休業取得率、及び復帰率は100%を達成。 これらの施策によって現在、係長クラスの管理職予備軍の女性は30名を超えている。

 このような実績の裏には、制度だけではなく、人と向き合う上司の対応がある。髙山さんは入社以来4社、合計10年の出向経験があり、一目置かれる存在の女性たちとともに仕事をしてきた。ハウジング部門の建築士、情報誌『& and』の編集者、料理教室の講師など、専門的な能力で活躍する女性たちを目の当たりにし、女性の力に目覚めたという。

部下の専門性を伸ばそうと、髙山さんが若手女性社員に手渡したのは、労働基準法の早わかり本。その女性は社労士の資格まで取得し、会社に不可欠なスペシャリストとして活躍している。また、部下の女性が異動となる際には、適合する部署を考え、異動先の上司にも「育てていきたい」と相談。その女性は育児休業を3年取得し、今年職場に復帰してキャリアを繋げている。30名の女性たちが管理職候補として着実に育ってきた背景には、このような一人一人への具体的なサポートがあった。

 下地にあるのは、5年かけて整えてきたWLB

西部ガスは2010年 からWLB(ワーク・ライフ・バランス)についても熱心に取り組んできた。働き方の見直しを徹底的に行うことにより、時間外労働の時間を20%削減に成功。振替休日や年次有給休暇の消化も着実に増えてきている。髙山さんが現在所属している人事部も「7年前は、繁忙期になると不夜城のようでした」と笑う。今ではどんなに遅くても20時には退社できる。仕事内容を分析し、スケジューリングして仕事のピークを平坦化。見直しのためのミーティングを重ねた成果が出ている。

 こうしてWLBを整備してきたことで、育児休職や、短時間フレックスタイム勤務制が取得しやすい環境となり、女性の働きやすさへと繋がった。WLBを下地として、今後取り組む女性活躍推進の施策や宣言も、着実にクリアしていくのであろう。「選ばれる企業であり続ける」ための、社員が自ら成長できる風土づくりが進んでいる。

ひと言PR

北九州の響灘で「ひびきLNG基地」(http://www.hibikilng.co.jp)が、2014年から稼働しています。高さ約54mもの巨大なタンクが2基。一般家庭80万戸の約1年分のガスが貯蔵されています。火力発電や太陽光発電エリアもあり、北部九州のエネルギー拠点として成長していく基盤ができました。

32.6万㎡の広大な敷地のアプローチには「ひびきどんぐり公園」があり、四季折々の花や自然とふれあえます。展望台もあるので、響灘の雄大な海と、エネルギー基地が集結した勇壮な景観が望めます。“工場萌え”な基地夜景もお見逃しなく。アプローチには桜並木もあり、お花見の新名所としても注目していただきたいスポットです。

※LNG=Liquefied Natural Gas(液化天然ガス)の略

このページの先頭へ