国立大学法人九州工業大学

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尾家祐二さん
学長

1978 年 京都大学工学部数理工学科 卒業
1980 年 京都大学大学院工学研究科修士課程 修了
1987 年 工学博士学位取得(京都大学大学院)
1980 年 日本電装(株) 入社
その後、佐世保高専、九州工業大学、奈良先端科学技術大学院大学を経て、 1997 年 九州工業大学 情報工学部 教授 2010 年 同理事・副学長(教育・情報) 2014 年 同理事・副学長(大学改革・教育・情報)
2016 年 同学長 現在に至る

企業データ

kyutech

国立大学法人九州工業大学

住所/ 〒804-8550 北九州市戸畑区仙水町1-1
代表電話/093-884-3007
URL/http://www.kyutech.ac.jp/
業種/教育、学習支援
教職員数/教職員数:667 名(うち女性:123 名、男女比:18.4%)
女性管理職の人数・管理職に占める女性の割合 /13.0%
自主宣言日/平成 28 年 11 月 21 日登録、平成 30 年 11 月 8 日改訂
宣言内容/事務職員における管理職(課長相当職)に占める女性比率を 20%程度まで上昇させる。(平成 30 年 4 月 1 日から平成 35 年 3 月 31 日までの 5 年間)

※掲載情報は、2018年 10 月 1 日現在のものです。

多様性の質を高め、世界的視野を有する、特色ある工業大学へ

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学長就任と同時に男女共同参画推進室を設置

北九州市と飯塚市にキャンパスをもち、数多くの理工系人材を輩出してきた国立大学法人・九州工業大学。2019 年には創立 110 周年を迎える。2016 年より同大学長を務める尾家祐二さんは、就任と同時に「男女共同参画推進室」を設立した。男女共同参画の取り組みは従来から行っていたが、もっと組織的に推進したいという尾家学長の強い意志が反映されている。同推進室では、女性の就労について長年研究を続けてきた安河内恵子副学長・室長のもと、様々な施策に取組んでいる。

その施策のひとつが、2017 年 2 月にスタートした在宅勤務制度である。妊娠中の女性研究者、満 10 歳までの子及び障がいのある子を養育している男性・女性研究者を対象とし、会議や授業がない日は自宅で仕事ができる制度である。現在制度を活用しているのは 8 名。国立大学ではずば抜けて多く、男性研究者も利用している。「これまで通勤に充てていた時間を有効活用できる」「研究時間を確保しやすくなった」と非常に好評で、1 歳の子どもを育てながら研究論文を完成させた女性研究者もいるという。

自主宣言目標を達成し、さらなる目標へ

同大学では「平成 28 年 4 月 1 日から平成 30 年 3 月 31 日までの 2 年間で管理職に占める女性比率を 13%程度まで引き上げる」という自主宣言を掲げていたが、これを期限内にクリア。そこで、「事務職員における管理職(課長相当職)に占める女性比率を 20%程度まで上昇させる(平成 30 年 4 月 1 日から平成 35 年 3 月 31 日までの 5 年間)」という、新たな目標を揚げることとした。

2018 年 12 月現在、事務職における女性職員の割合は 33%。「管理職も同じ割合であっていいはず」と尾家学長は話す。その推進のために、女性職員へのキャリアアップセミナーや、管理職を対象とした研修等を行い、組織全体の意識改革につなげている。 「もっと誇りをもって安心して働ける職場になれば、今までキャリアアップに躊躇していた人も、上でやっていきたいと考えてくれるのではないか」と、新たな宣言目標の達成への意欲を見せた。

女性研究者を増やし、多様性のある大学をめざす

同大学が男女共同参画および女性活躍に積極的に取り組むのはなぜか。尾家学長はその理由をこう語る。「国立大学時代は、文科省の方針にのっとり、遺漏なく業務を行うことが第一でした。しかし、2004 年に国立大学法人に移行してからは、自ら提案する姿勢が必要となってきています。似たような属性の人たちだけで何かを行っていても、なかなか新たな発想は出て来ない。そして、教育研究の質もまた、多様性の質に大きく依存すると考えています。『女性活躍』も多様性の質の向上という意味で重要なファクターのひとつなのです」。

日本では理工系女性研究者の数自体がまだ少ないという現状から、同大学では、ポジティブ・アクションとして女性研究者限定の公募を積極的に行っている。「男女問わずに公募するとなかなか女性の応募がないのですが、女性限定とすることで実に優秀な女性研究者が応募してくるんです」と尾家学長。こうした取組みの成果により同大学における女性研究者の割合は徐々に増加しており、加えて、留学生が増え、在学生の海外派遣が増加していることにより、それらの相乗効果で、多様性や多様な視点が育成されていくと考えている。

理工系の女性研究者が少ないのは、もとをたどると理工系に進学する女子学生が少ないという問題に行き当たる。しかし、2018 年に、北九州市事業である「女子中学生向け理工系職業体験プログラム・リケ女部!」に連携協力したところ、同大学へは、定員の 10 倍もの応募があったという。興味を持つ予備軍の数は決して少なくないのだ。こうした理工系への興味の芽を初等教育・中等教育から地道に育てていく必要がある。 大学の多様性を高め、複眼的視点を包摂していくことで、「世界的な視野を持ちながら、地域においてかけがえのない大学であり続けたい」と、力強く語る尾家学長。10 年先、20 年先のあるべき姿を見据えつつ、特色ある大学をめざして、これからも果敢な取り組みを進めていくつもりだ。

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九州工業大学では、男女共同参画・国際協同・産学連携等を推進し、国際競争力の高い特色ある教育研究活動を進めています。学内及び地域に貢献できる企画を学生自ら提案し、その企画に本学同窓会や本学と関係が深い企業が助成金を出している「学生プロジェクト」。民間企業等で採用や人材育成に携わっている要職に就いている方々と、本学の教育改革について意見交換をする「産学連携教育審議会」。このほか、企業との共同研究講座や海外の大学との共同研究もさかんに行っています。多様な組織と連携することにより、大学の多様性の質を高めつつ、学生や職員にとってよりよい研究教育環境、職場環境となるよう、取り組みを進めています。

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