五洋食品産業株式会社

舛田 圭良さん
代表取締役社長

1969年 生まれ、福岡県出身
九州大学 農学部卒
1993年 日野自動車工業( 現 日野自動車) 入社
1997年 五洋食品産業入社
2000年 同社代表取締役に就任

企業データ

五洋食品産業株式会社

◇社名/五洋食品産業株式会社
◇住所/〒819-1134 
福岡県糸島市多久819 番地2
◇代表電話/(092) 332-9610
◇URL/http://www.goyofoods.co.jp/
◇業種/製造業
◇従業員数
全従業員数:231名
正社員数:74名 うち女性:39 名
男女比 52.7%
◇女性管理職の人数 21名のうち8名
管理職に占める女性の割合 38.1%
◇自主宣言日:平成25年10月31日
◇宣言内容◇
3年後を目標に、現在の12%の女性正社員の管理職の割合を30%以上にする。

 

性別年齢に関係なく能力がある人を積極的に登用し、製品を世界に輸出するまでに


工場移転で混乱する会社を支えた女性社員

糸島市に本社工場を置き、冷凍ケーキの製造を行う五洋食品産業株式会社。同社では、何人もの女性社員がリーダーとして現場を引っ張っている。20代前半で要職に就くケースも少なくない。「もともと、男性だから女性だからという意識は自分にはなかった。」と舛田社長は話す。それでも以前は男性社員がいて、製造を担う女性のパート従業員がいるという「ごく普通の会社。」だったそうだ。それが、現在のように多くの女性が要職に就くようになったきっかけがあるという。

2010年、同社は本社工場を博多区から糸島市に移転させた。ところが、移転初年度は、「まともに稼働できなかった。」という。移転により、それまで働いていたパート従業員の8割が通えなくなり退職。ほとんどが新人の従業員、そして慣れない新しい機械という状況で、欠品を出す事態となったのだ。舛田社長は顧客への事情説明や謝罪で飛び回り不在がちに。そして、社員は総動員で工場に入って生産を行うことになり、社内は混乱に陥った。そのとき舛田社長と社員のパイプ役を担ったのが、パティシエとして採用され、商品開発を行っていた女性社員である。誰に言われたわけでもなく、自発的に生産調整や従業員のシフトなどの社内マネジメントをその女性社員がこなすようになったのだ。

彼女は、そのマネジメント能力を高く評価され、当時29歳で取締役に抜擢。同社で初の女性取締役となった(現在は非常勤監査役)。それをきっかけに、能力があれば性別や年齢に関係なく評価されるという価値観が社内全体で共有されるようになった。現在100名以上いる生産部門のトップを務めるのは、井上みゆきさんという37歳の女性である。


「チームで仕事をすればいい」その一言で意識が変わった

生産部門のトップであり同社取締役を務める井上さんは、2人の男の子の母である。もともと同社のスイーツのファンだったことから、次男が1歳のときに、30歳で同社に生産のスタッフとして入社した。それ以前はいわゆる会社組織で働いたことはなかったというが、現在は小学生2人の子育てをしながら取締役という重責を担っている。両立に苦労はないか聞いてみると、家に帰らないといけないのに帰れないという雰囲気は、社内に全くないと答えてくれた。家で出来る仕事なら家でする。代わりに出来る人がいれば、出来る人に任せる。逆に仕事が終わらずに困っている人がいれば、助けてあげる。同社には、そんな職場風土が醸成されているのだ。井上さんは、こんなエピソードを話してくれた。

井上さんの次男が保育園生の時、肺炎で2~3週間入院することがあった。入院した当初は、子どものことが心配なのは言うまでもないが、仕事が滞るのではないかと気かがりで仕方がなかった。「とにかく早く治って。」という気持ちだったそうだ。そんなとき、舛田社長がこんな言葉をかけてくれた。「チームで仕事をすればいいから。」その一言で、気持ちが楽になり、意識が変わった。入院中の子どもともしっかり向き合うことができたそうだ。チームで仕事をシェアすることにより、それぞれのワークライフバランスを尊重しながら、仕事でも結果を出せるように。舛田社長は一人ひとりの状況を見ながら、声をかけているのだ。


 「スイーツで人を笑顔にする」企業理念を実現するために

解凍時のおいしさにこだわることで、従来の冷凍ケーキのイメージを変えた同社。販路は年々拡大しており、全国にチェーン店のあるカフェでも取り扱われている。多くの人が、知らず知らずのうちに同社の商品を口にしているはずだ。現在では、海外へ輸出をするまでになった。躍進した理由のひとつが、適材適所で人材を登用し、その人材が能力を発揮できる職場環境を実現していることにあるのだろう。

「食は、国を問わず人種を問わず、人を笑顔にできるもの。会社の中でみんないろんな仕事をしていますが、とにかくそこにつながるような仕事をしてほしい。」と、舛田社長は言葉に力をこめる。「紛争が絶えない地域にも行ったことがあるけれど、みんな当社のスイーツを喜んでくれるんですね。武器をスイーツで置き換えていく、そういうことができる会社にしたい。それはずっと変わらない企業理念ですね。」その理念に近づくために何が必要か。そのことを共に考えられる社員を育てていくことが舛田社長の目標である。

 

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五洋食品産業株式会社では、当社での仕事に興味がある方のために、工場見学会を実施しています。事前に現場をご覧になっていただくことで、採用後のミスマッチを防ぎたいと始めました。仕事内容がよく理解できると、実際に見学した方々から好評をいただいております。毎月第2、第4金曜日の月二回開催しております。詳しくは当社までお気軽にお問い合わせください。

 

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