株式会社ケアリング

ケアリング様中尾社長

中尾 光明さん (62)
代表取締役社長

<経歴> 
1956年6月  大分県中津市耶馬渓町に出身
1975年3月  大分県立中津南高等学校卒業
1980年3月  法政大学・経済学部・経済学科卒業
1980年4月  株式会社キャノン・事務機事業部・複写機生産管理課・入社勤務
1986年11月  ㈱シーメンスメディカルシステムズ(ドイツ) 医療機器事業部 MR・CT営業部入社
1999年5月  大手福祉介護会社・福祉介護事業部・統括本部長 入社
2001年1月  株式会社 ケアリング 設立
2008年3月  アグレコジャパン株式会社 設立(環境関連資材開発販売企業)
2016年6月  聖博愛医療器材有限公司 設立(台湾台中市 介護機器開発製造会社)
2017年10月  上海愛照護未来養老学院 開設(中国上海市 介護技術研修学校)
2018年5月 Fukuoka Konne介護技能実習協同組合 設立(外国人技能実習機関)

<表彰>  
2011年3月  厚生労働省「働く母子家庭応援企業 雇用均等 児童家庭局長賞」受賞
2013年10月  独立行政法人 高齢 障害 求職者雇用支援機構「高齢者雇用開発コンテスト 優秀賞」受賞
2014年1月  福岡県「子育て応援宣言企業」登録
2014年3月  女性の大活躍推進福岡県会議「女性大活躍宣言企業」登録
2015年6月  公益財団法人 産業雇用安定センター 「生涯現役社会実現モデル企業」受賞

企業データ

ケアリング様

株式会社ケアリング

住所/ 〒812-0044 福岡市博多区千代3-6-3千代大学通2階
代表電話/092-642-7888 
URL/https://www.caring.jp/
業種/医療・福祉
従業員数/
全従業員数:325名、社員数:195名(うち女性:252名、女性比率:77.6 %)
管理職に占める女性の割合/54.5 %
自主宣言日/平成26年3月3日 
宣言内容/ 女性の働く職場労働環境の整備には、女性の目線・経験・思考が必要と考える。そこで女性管理職の登用を積極的に進め、具体的な目標を定め実行する。
(1)2019年までに、女性管理職を積極的に登用し、全管理職の60%を女性管理職とする。
(2)2019年までに。積極的に正規社員にて採用し、全職員の70%を正社員化する。
(3)2025年までに、役員取締役に女性を積極的に登用し、構成比率を50%まで上げる。

積極的な女性管理職の登用で、労働環境の整備に「女性の目線・経験・思考」を活かす

ケアリング様対談風景

「女性が働き続ける事当たり前」を実践する為に、職員の正社員化を推進

「より良い介護サービスをより多くの方へ」を理念に掲げ、福岡市博多区千代で2012年から福祉介護事業を行っている株式会社ケアリング。

訪問介護サービス、デイサービスや認知症介護施設の運営、介護管理ソフトウェア開発、医療介護機器の開発販売、医療福祉施設の開設支援コンサルタント等、幅広い「総合介護サービス事業」を手掛けている。

ケアリングの職場では、325名を超える職員のうち、女性や高齢者、外国人など多様な人材が数多く活躍している。率先して女性の活躍推進に取り組み、2011年には厚生労働省の「はたらく母子家庭応援企業 厚生労働省雇用均等児童家庭局長賞」を受賞した。代表取締役社長の中尾光明氏は、女性の活躍推進に取り組む理由について「仕事に従事する点で、女性と男性の性別で違いはありません。女性が働き続けるのは、ごく当たり前の事だと考えています」と事も無げに語る。中尾社長のこの信念には、かつて勤務していた外資系企業での経験が大きく影響している。

中尾社長はもともと、外資系の医療機器輸入販売メーカーに勤務し、ドイツやデンマークで暮らしや企業風土を経験した。そこでは女性が出産後に育児休業し、復職するのが当たり前だった。中尾社長に「女性を含め、どんな人でも、能力に合った仕事を続けられるのがごく普通の事」という思考が浸透していった。ところが日本では子育ても介護も女性だけに任せる為、能力があっても離職せざるを得ない女性が多かった。特にシングルマザーや、病気、障害を持つ子どもの母親の状況は深刻だった。

そこで中尾社長は、女性職員がケアリングで働き続けられる制度づくりに取り組んだ。その一つが「ペイシェアリング」である。これは職員を一人でも多く正社員として雇用し、身分を保証するものだ。正社員になると社会保険はもちろん、正規の賞与受給の対象にもなり、生活の安定が図れる。一方で企業の経営負担が増す側面もある。そのため職員の給与は、他の業種に比べると若干低目かもしれない。しかし正社員化による恩恵のほうが大きいと言えるだろう。

人数はやや多めに採用している。職場内で同じように苦労する女性が複数いると、互いの事情を理解し合って、仕事の急な交代にも応じやすくなるためだ。現在ケアリングでは全職員の約60%が正社員となっているが、中尾社長はさらに多くの正社員化を目指している。

またケアリングでは「企業・職場環境のバリアフリー」として、全ての部門で働きやすい職場や労働環境の整備も進めている。「家庭の都合で短時間労働にしたい」あるいは「フルタイム勤務にしたい」「勤務地を北九州市に変更したい」といった、職員の働き方や勤務地の要望に応じて、ジョブローテーションを実施。職員が辞めずに働き続けられるよう取り組んでいる。

他にも女性の産休・育児休業・介護休業の取得はもちろん、男性の取得も推進。出産などで退職した女性の再雇用にも積極的だ。


パートから経営者へ。女性管理職、女性取締役を積極的登用

ケアリングでは女性の働く労働環境の整備には、女性の目線・経験・思考が必要だと考え、女性の管理職を積極的に登用している。2017年の時点で女性の管理職数の構成比率は54.5%。2025年までには女性取締役を構成比率50%まで引き上げるのが目標だ。現在は取締役5名のうち2名が女性で、そのうち1名は元パート職員だった友松浩子さんだ。

友松さんは離婚後に母子4人の生活のために昼も夜も働いていたところを、創業間もないケアリングの中尾社長に誘われ、パートとして就職。2年目に大分県中津市の支店でリーダーになり、女性が働きやすく、やり甲斐の持てる環境づくりに取り組んだ。自らの子育てと仕事の苦労から、仕事の担当を1人に固定せず3〜4人のチームを作り、子どもの急病でも交代して休めるようにした。後に北九州市の支店に異動し、チームワークでそれまで4年間約1800万円ぐらいだった売上を半年で約2500万円に伸ばし、業績を30%以上アップさせた。

その後、中尾社長は友松さんを管理職から経営者の取締役に抜擢。「当初は支店長だった管理職と経営者の違いが分からなかった」と当時を振り返る友松さん。「職員一人ひとりの能力や長所を見つけ、適材適所で働きやすい環境を整えることが私の役割だと思います」と現場に寄り添う立ち位置は、今も介護の現場に出る友松さんならではだ。

友松さんの取締役への登用には「普通の女性が会社で働く歴史を重ねると、普通に経営者になれると実証したかった。」と、中尾社長の強い思いが表れている。「他の職員も友松さんをロールモデルに、パートからでもがんばりたいとモチベーションを高めてほしい。そして、そういう人を登用する会社の姿勢も見てほしい」と、中尾社長は女性職員に期待を込める。


人材を育成し、優秀な人材に選ばれる会社づくりを続ける

「ケアリングの介護の質は高く、特に認知症の介護では業界のトップクラスです。」と中尾社長は胸を張る。ケアリングは人材のキャリアや専門技術の養成に力を入れ、外部の研修にも積極的に職員を参加させる。2017年度は延べ500人近くが介護専門の資格や上級資格の取得に取り組んだ。管理職になる人材にはマネジメントや教育などの研修も受講させている。

介護と医療の現場ではホームヘルパーより介護福祉士、准看護師より正看護師と、資格とキャリアで評価基準が変わる。ケアリングでは会社が研修費用を負担し、職員に価値の高い資格の取得を促している。

その一方で専門性が高く、取得までに費用も期間もかかった資格の保持者が、「他の職場に引き抜かれたこともあった」と中尾社長は苦笑する。しかし「資格を取得した職員を自社に縛り付けたくはない」とも言う。「労働者が待遇や福利厚生に魅力を感じる職場に移るのは当然の権利。だからこそ、当社も優秀な人材にとって、もっと魅力的な職場にしていかねばならないのです。」と話す中尾社長の声はとても力強い。

「現場の職員がどのようなことを求めているのか、働きたい会社や環境にするにはどうしたらいいのか。これからも追求し、実現したい」と中尾社長。「現場を知っている女性の経営者になら、職員も話しやすいでしょう。今後も女性の管理職や取締役を増やして、一緒に優秀な人材にも選ばれる会社づくりをしていきたいですね」と、働き続けやすい職場づくりへのあくなき追求心を見せた。

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介護職は「5K(きつい、汚い、危険、暗い、給料安い)」だと揶揄されることがあります。株式会社ケアリングは、この風潮を変える取り組みをしています。デイサービスの現場には子どもを自由に連れていけます。子どもが来ると高齢者はみんな心を緩めて笑顔になります。また毎年全社員参加の運動会や、職員がドレスアップするホテルでの期末パーティを開催。「よく仕事をし、よく遊ぶ」を実践しています。

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