イオン九州株式会社

柴田祐司さん
代表取締役・社長執行役員

1956年生まれの今年60歳
1979年 ジャスコ株式会社
       (現イオン株式会社)入社
2002年 川口店店長
2003年 マリンピア店店長を経験
2006年 埼玉事業部長
2008年 GMS事業部戦略チームリーダー 
2011年 イオン北海道代表取締役社長
2014年 イオン九州代表取締役社長

現在に至る。

企業データ

イオン九州企業データ

イオン九州株式会社

社名/イオン九州株式会社 
住所/福岡市博多区博多駅南二丁目9番11号             
電話/092-441-0611(代表)
URL/http://aeon-kyushu.info/
業種/卸売・小売業
職員数/全体 16,287名(うち女性11,288名)
全従業員の内、女性社員が占める割合/69.3%
女性管理職の人数・管理職に占める女性の割合/11.1%
自主宣言日/平成26年4月9日 
宣言内容/ 2020年までに 女性管理職比率 25% (2013年度8.7%)

※掲載情報は、2016年9月末現在のものです。

企業は人である。ダイバーシティ経営を会社のDNAに

「えるぼし」の最高ランクを取得。目標を公言することで、着実に前進を

イオングループの一員であるとともに、九州に根差した小売業を展開しているイオン九州株式会社。同社は、2016年5月、女性活躍推進に関し、優れた取り組みを行う企業として厚生労働大臣が認定する、「えるぼし」の最高ランクを取得した。九州地区において、えるぼし認定企業第一号である。
同社では「2020年までに 女性管理職比率を20%」という自主宣言を掲げているが、「ぜひ25%まで持っていきたいですね」と、柴田社長は、穏やかな口調の中に決意をにじませた。「買い物に来られるお客様の約8~9割は女性です。ですから、女性の視点が非常に大事なのです。それから、採用のこともあります。これから採用はどんどん厳しくなりますから、女性活躍を推進することで、意欲のある人材を幅広く集めたいと考えています」。
昨年までは、海外での植樹活動など、環境面での社会貢献を志望理由に挙げる学生が多かった同社。しかし、今年は、女性の働き方を考えてくれているからという理由が聞かれるようになったという。「これは大きな進歩です。積極的に女性活躍推進を発信していくことで、期待に違わない企業になっていきたいと考えています」。

ダイバーシティ推進室を発足。社員の声を仕組みづくりに生かす

同社では、今年度から育児勤務者の時短勤務期間が「小学校卒業まで」から「中学校卒業まで」に延長された。また、今年6月にはイオン九州が設置主となる事業所内保育施設も初めて開園した。こうした勤務制度の整備を進めているのが、3月に発足したダイバーシティ推進室である。育児勤務の延長は、社員の要望を反映したもの。ダイバーシティ推進室ができたことで、社員の声を柔軟に取り入れられる体制が整った。
しかし、制度をいくら整えても、社員の意識が伴わなければ女性活躍は進まない。同社では社外の講師による研修を積極的に実施。さらに、「イクボス企業同盟」にも加入した。イクボスとは、部下や自らのワークライフバランスを考慮しながら組織を育て、業績も出していける管理職のこと。柴田社長は、店長会議の時に実際に自分が書いたイクボスの宣言の文を見せることで、社内の意識改革を求めたという。
「まだまだ緒についたばかり」だそうだが、こうした取り組みを通して、これまでの長時間労働を是とする考え方から意識が変わり、限られた時間で結果を出せるように働き方を工夫する社員も徐々に増えてきている。

ダイバーシティ推進に必要不可欠なのは上司の力

女性活躍、ダイバーシティを進めるにあたって、一番の課題は上司が部下をきちんと見ているかどうかだと柴田社長は話す。「部下をどう育てていくのか、上司がきちんと考えなければなりません。一人ひとりの成長が会社にとってプラスになりますし、その人自身の人生設計にもプラスになるのですから。私も、部下には何かあったら言ってこいという話をしてきました。話を聞いてあげ、背中を押してあげるのが上司の仕事です」。柴田社長は、約3年前に北海道から九州に赴任してきたそうが、イオン北海道の社員が、今も相談や報告のメールをくれるという。
そして、それぞれの社員にも心がけてほしいこととして、次のような話をしてくれた。「自分の仕事のことだけでなく、自分の仕事が他の人の仕事とどうつながっているのかも考えなければなりません。自分のポストより2階級くらい上の目線で周りを見てほしい。男性女性関係なく、そういう視点を身につけることで、風通しのいい職場となり、さまざま課題もクリアしていけると考えています」。

信頼される店舗づくりのために労働環境の向上を

小売業は休めない。そんな固定観念が、柴田社長にも以前あったそうだ。しかし、ダイバーシティについて勉強したり、様々な分野の人と話をしたりする中で、次第に考えが変化。現在は週に一度、休みを取るようにしている。「実際に取ってみて、休むのは大事なことだと分かりました」と柴田社長。消費者が休日にどう過ごしているのか自ら体験することは、小売業にとって重要なことだからだ。「休みには、ミュージカルを見に行ったり、観光地に出かけたり。それを社員にも話しています。経営者である私がそうすることで、会社全体が休みを取りやすい雰囲気になるのではと思います」。

九州で一番信頼されるお店――それが柴田社長のビジョンだ。信頼されるお店であるためにはどうすればいいか。「接客をする人が、心に余裕を持っていないといけません」。つまり、働きやすい会社でなければならない。
「ダイバーシティ経営も、最終的に企業の風土、DNAになっていくかどうかが成功のカギだと思います」と、柴田社長。一人ひとりにとって働きやすい職場であること。それを会社のDNAにするために、トップ自らが発信し、行動していく。

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私どもが常に考えているのは、「九州を元気にしたい」ということです。イオン九州株式会社は、九州に根差したリテーラー(小売業者)であり、地域の方々と何ができるかを考え、新しいサービスを創造していきます。
例えば、宮崎県内にある4つのワイナリーの商品を“みやざき地ワイン”として共同販売し、地域活性化に取り組んでいます。
「フードアルチザン(食の匠)」の活動では、各地の豊かな食文化をさまざまなかたちで発信することで、生産者の応援をしています。今後もリテール(小売)の役割をしっかりと果たしながら、地域に貢献していきます。

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