九州電力株式会社/上野理枝さん

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上野理枝さん (48)
人事労務部 労務安全グループ長

入社年:1989年4月
現職就任時期:2011年7月

中学3年生・小学2年生の子育て中。料理が好きで、野菜を無心に切るのがストレス発散になるのだとか。

企業データ

九州電力㈱本館■

九州電力株式会社

住所/福岡市中央区渡辺通2-1-82
電話番号/092-761-3031
URL/http://www.kyuden.co.jp/
業種/電気、エネルギー
社員数/13,200名
男女比/92.3%:7.7%
女性管理職数/68名
管理職における男女比/98.4%:1.6%

 

男女ともに活躍できる土壌づくりに 日々邁進。

 「日々つつがなく仕事ができるだけで幸せ。それだけ仕事に集中できる環境に、恵まれているということだから」。そう語るのは、「九州電力」福岡支社人事労務部労務安全グループ長の上野理枝さん。2児の子育てをしながら働くパワフルウーマンだ。

子育てしながら、仕事に誠実に

 法務部門等を経て、2003年に社員研修所へ配属された上野さん。当初は事務業務に携わっていたが、身近で活躍する講師の姿を見て「私も教育の勉強をしたい」と一念発起。その後、自身も講師として登壇するようになり、庶務総括と講師の兼務で忙しい日々を過ごした。とは言え、当時、子どもが幼く喘息気味で体調を崩すことも。研修の前日には、「明日、もし子どもが体調を崩したらどうしよう」と、代役がいない仕事の重責に胸が締めつけられることもあったという。「無事に研修が始まったときは安心したものです。不安と隣り合わせではありましたが、毎日無我夢中でした」。だからこそ仕事に集中できる時間をありがたく感じるという。
 その当時、会社では、あるプロジェクトが進行しつつあった。社員が性別や年齢に関係なく、活き活きと仕事ができる環境を整える「女性活躍推進」の取組み。「一人ひとりが能力を最大限に発揮し、新たな企業価値を創造するための企業風土を創る」という方針のもと、それを実現するために本店人事労務部内に「女性活躍推進グループ」を設置。上野さんはその初代グループ長に抜擢されたのだ。

真の女性活躍のために

 「女性活躍推進グループ」では、まず目的や意義を全社へ浸透させ、女性社員の配属先の偏りや業務付与のあり方等を見直していくには、どこに注力すればいいのかを考えた。例えば男性管理職を対象とした、女性部下の指導・育成等のセミナーの開催。その一方で両立中の社員を対象とした研修を実施。同研修では、「自分の役割を果たし『周囲が応援したくなるような人材』への成長を目指そう」と言うメッセージを織り込むなど、自身の経験を踏まえ、それぞれの対象者の思いに寄り添いながら、相互理解の醸成に力を尽くした。方向性を行動に移すのは机上どおりにはいかないこともあったが、試行錯誤しながら地盤固めを行い、後任の人へバトンタッチ。
現在は福岡支社人事労務部で、保健師などを含めた12名のメンバーを束ねながら、社員の働きやすい環境整備に邁進する上野さん。彼女のもとには日々、部下だけでなく、各所属長からの相談ごとなども持ち込まれる。「周りへ与える影響も大きいので、いつも笑顔を心がけています。人事労務の仕事は、社員が活き活き働ける土台をつくる大切な仕事。これからも『焦らず、慌てず、着実に』仕事をしていきたい」。

 

企業へのインタビュー

[Q]御社における女性管理職の登用について、どのようにお考えですか?

[A]当社では女性に限らず、男女ともに能力や適性を踏まえて登用を行っており、現在約70名の女性管理職が在籍しています。今後も引き続き、男女がともに能力を発揮して活躍できるよう、環境整備や意欲向上に努めていきたいと考えています。

[Q]女性の活躍を推進するための方策をとっていますか?

[A]2007年に「女性活躍推進グループ」(2012年より「ダイバーシティ推進グループ」)を立ち上げ、会社としての方針を策定し、女性社員を部下に持つ管理職セミナーや「仕事と家庭の両立支援」のためのセミナーの開催など、様々な取組みを実施しています。また、看護休暇・短時間勤務制度の拡大や、育児休業復職者へ向けてのケアなどの仕事と子育てを両立しやすい環境整備、更にイントラを利用した社内のロールモデル紹介や悩みを共有する場の提供、九州各地にある支社を含めた女性同士の交流なども行っています。

[Q]女性を管理職に登用するうえで、課題があるとしたら何ですか?

[A]管理職となる年代には育児期の女性も多くなるため、管理職への登用には、仕事と家庭の両立に向けたより一層の環境整備が必要だと考えています。

[Q]その対策はどうされていますか?

[A]管理職登用までの女性社員の業務経験の拡大を図るとともに、女性社員に対してだけでなく男性社員を含めた職場の意識改革のため、社長メッセージを発信したり、様々なセミナー・懇談会を開催しています。また、当事者と会社双方のコミュニケーションの充実や、両立支援のガイドブックを作成・周知するなど、両立支援施策の充実を通して働きやすい職場づくりに取組んでいます。

[Q]全社員が働きやすい環境や仕組みについて、どのようにお考えですか?

[A]育児だけでなく、今後は介護の問題も大きく影響してくるため、仕事と育児/介護を両立しながら、社員一人ひとりが活躍できるよう、休業制度の取得促進や社員間のサポート意識を強化できる仕組みも作っていきたいと考えています。

 

 

 

担当者からの一言コメント

女性が活躍できるための前提として、働きやすい環境づくりが第一。ただ、それに甘んじて働きやすさだけを求めるのではなく、社員一人ひとりが主体性を持って自分の働き方を考えながら活躍できる風土づくりに、今後も取組んでいきたいですね。

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