福岡市役所/光来 真弓さん、中村 郁子さん、石井 悦子さん

光来 真弓、中村 郁子、石井 悦子

光来 真弓、中村 郁子、石井 悦子さん

光来 真弓さん(59)〈写真後方〉
福岡市環境局循環型社会推進部長

入庁年:1976年 現職就任時期:2011年
既婚・子ども2人
清掃局産業廃棄物指導課、中央保健所衛生課などを経て2002年に家庭ごみ減量対策課長で課長職、2008年港湾局環境対策部で部長職に就任。趣味は旅行、ドライブ、菓子づくり。

中村 郁子さん(54)〈写真前方向かって右〉
総務企画局行政部長

入庁年:1982年 現職就任時期:2013年
既婚・子ども1人
教育委員会婦人会館、市民局青少年対策課等を経て、2004年中央区福祉・介護保険課長で課長職、2012年市民局男女共同参画部で部長職就任。趣味は読書、舞台鑑賞

石井 悦子さん(57)〈写真前方向かって左〉
西区市民部長

入庁年:1978年 現職就任時期:2013年
未婚・子どもなし
市民税課、広聴課、消費生活センター等を経て、2004年に城南区市民税課長で課長職、2013年西区市民部長で部長職就任。趣味はジョギング。

企業データ

福岡市役所

住所/福岡市中央区天神1-8-1
電話番号/092-711-4111
URL http://www.city.fukuoka.lg.jp/
業種/行政
職員数/9,633名
男女比率/71.3%:28.7%
女性管理職/65名
男女比率/男性91.5%:女性8.5%

※掲載情報は、2014年2月末現在のものです。

皆が健康で楽しく働ける職場づくりを目指して

福岡市役所

垣根を越えた議論で新しい風を

 「メンター制度」を導入するなど、積極的な女性管理職の取り組みを行っている福岡市。その中で現在、部長職として活躍する女性職員3名に取材に応じてもらった。
 まず一人目は、現在環境局で家庭ごみ、事業所ごみの管理や減量化・資源化の取り組みを行う光来真弓さん。課長職だった時、直属の部長が退職したのを機にそのポストに任命された。「議会の答弁などを担当する課長職になった時は緊張しましたが、部長任命の際は、それほど緊張しませんでした」と就任時の心境を語った。
 110人の部下を抱える彼女の職務は、市内のごみのこと全般。業務量が多く、課題も山積みだという。職員にパフォーマンスのよい仕事をしてもらうために現状を捉えることが大事と「課長や係長の行動や、職員一人ひとりのメンタルにも目を配って業務を遂行したい」と語る。「廃棄物行政は100年の歴史があり古風な風土もありますが、時代背景を考え、“環境”というすぐにでも応えないといけない課題に対して肩書きにとらわれない議論を行っています」と、新しい風を入れる工夫を行っている。

常に「新しいことに取組む」発想で。

 本庁の中枢である「総務企画局」。その中において、議会との連絡調整業務や条例規則等法制事務、市民への情報公開など、市役所全体のマネジメントを司る行政部長の中村郁子さん。「就任したばかりでこれまで総務管理部門の経験がなかったので最初は戸惑いました。しかし、課長や係長が優秀なので、部下の育成などに悩むこともほとんどなくやれています」と話す。子育てをしながら働いてきた経験を持つ中村さん。「子育てって、時間や人のマネジメントが含まれていて、管理職に必要なスキルが伸びると思うんです。子どもが小さい頃、私も悩んだこともありましたが、その時の各々のステージで自分ができることを精一杯取組んで欲しい。現在は、雇用機会均等法もあるし、育児・介護休業なども整備されています。ですから女性自身が主体性を持って仕事を続けてほしいものです」と後輩へ熱いエールをもらった。

子育ての経験が必ず生きる時が来る

 市民の窓口である西区市民部長の石井悦子さん。課税、納税、保険年金など正確さが求められる職務を担う159名をまとめるトップだ。「課長職のときは、課員の顔が直接見えて仕事の様子もわかったのですが、部長となると、一人ひとりまでは難しい。だから職員とのコミュニケーションに一番気を配っています」と話す。そのため部長と職員5~6人ずつのトークを2カ月間で10回行い、個人のパーソナリティまでを知る努力をしている。さらには職員のレクリエーションにもできるだけ参加するようにしているという。
 課長が課内のマネジメントをするので、女性が働きやすい職場への配慮がしやすいという面では、特に課長級の女性が増えて欲しいと考える石井部長。「部分休業等で思うように働けないと感じている女性職員には“量より質で勝負しなさい”と話しています。子育て中でも力を蓄え、いずれ貢献できる時が来るので、堂々とのびのびと仕事に取り組んでほしいですね」。

企業へのインタビュー

[Q]福岡市では、女性管理職の登用についてどのようにお考えですか?

[A]女性活躍を率先して行う行政の立場なので、推進することはもちろんなのですが、福岡市では、性別に関わらず個人の能力を判断して、管理職への登用を行っています。

[Q]女性活躍を推進するための方策をとっていますか?

[A]はい、3つ実施しています。1つは、これまで女性が担当しなかった現場の仕事にも従事してもらうよう「職域の拡大」をしています。2つ目に「各種研修」の実施をしています。これは、国や外部機関への研修派遣や、女性職員の上司を対象にした研修、育児休業復帰前の研修、キャリア支援の研修などです。さらに平成24年度から女性対象にした「メンター制度」を実施しており、応募があった女性職員に1対1でサポートするメンターをつけ、月1回程度定期的に相談を実施しています。3つ目に「勤務環境整備」として、育児休業や短時間労働の制度を職員が気兼ねなく取得できるよう代替職員を雇ったり、男性の育児休業取得率のUPを推進しています。

[Q]女性を管理職へ登用するうえで、課題があるとしたら何ですか?

[A]今後、女性管理職を増やす上で、対象となる40代、50代の女性職員の数自体が少ないことが挙げられます。さらに、以前は男性が多い職域などがあったため、施策の立案の職務経験を持たない職員もいるなど登用に課題があるのは現実です。

[Q]その対策はどうされていますか?

[A]出産をした女性職員は、時間調整がしやすい区役所勤務を望むことも多いのが現状です。出産後も本庁で職務を担う女性のロールモデルになってもらえるような人員配置を行っています。

[Q]職員が働きやすい環境や仕組みについて、どのようにお考えですか?

[A]職員が健康でいきいきと働き続けるには、職場の雰囲気が重要だと考えています。そのため、時間外労働を極力少なくしたり、年休取得の促進を行ったりしています。

担当者からの一言コメント

女性管理職登用の制度や研修等さまざまな対応を行っていますが、もう一つ大切なことは男性の働き方の改善もあると思っています。長時間労働を極力減らしていくことや、男性の育児休業取得の推進などにも心がけ、職員全員が前向きにやりがいを持って働ける環境づくりが大切だと考えています。

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