北九州市役所/小石富美恵さん

北九州市■

小石富美恵さん (49)
総務企画局 人材育成・女性活躍推進課長/職員研修所次長

1987年入職。2012年4月より課長として21歳、19歳、17歳と3人の子どもを持つ母。休日の楽しみはジムや温泉、娘とのショッピングなど。最近は山登りをはじめた。

企業データ

市庁舎■

北九州市役所

住所/北九州市小倉北区城内1-1
電話番号/093-582-2209
URL/http://www.city.kitakyushu.lg.jp/
業種/行政
職員数/8,488名(4.1時点)
男女比/2%(5,615名):33.8%(2,873名)
女性管理職の人数 99名(828名中)
管理職男女比/88.0%(729名):12.0%(99名)

※掲載情報は、2015年3月現在のものです。

経験と出会った人が財産。

会議■

畑違いの仕事をいくつも経て。

 小石富美恵さんは、北九州市職員の人材育成や能力向上、女性職員の活躍推進、次世代育成支援などを担当する部署の課長を2年前から務めている。北九州市では、管理職の女性割合が政令指定都市で低いレベルにあった2008年、状況を変えるために市長自らを本部長とする「女性活躍推進!本部」を設立。数値目標を盛り込んだ10年計画である「女性活躍推進アクションプラン」を策定した。このアクションプランの進捗管理も小石さんの仕事だ。
 初めての課長職が、当時は全国に先駆けて画期的と言われた取り組みを推進する部署。課長の内示が出たときは驚いたそう。「それまでは全く違う仕事をしていましたから、最初はやっぱり大変でした。係長としての異動ならば実務を行いながら学んで行くので仕事に慣れるのも早いんですが、課長は部内外の動向を見ながら判断しつつ、実務も把握していないといけない。課内の分かるメンバーに聞いたり、よその事例を学んだり、とにかくそのつど勉強勉強!という日々でした」。
 市職員は同じ部署に長く勤務してスペシャリストになることもあるが、3,4年単位で異動があり、以前と全く異なる業務に就くことも少なくない。小石さんも同様に、係長職だった頃から数えても、施設整備の担当として工事に関わったり、広報室での企画担当係長、市の行政改革係長、と業務も求められる内容も異なる仕事に就いてきた。「どの部署も、慣れるまで最初は少し苦労するんですが、それぞれの部署で、プロである上司や先輩に学び、人に出会って知識やスキルが増えていきました」。27年の職歴で経験したことは、全て今に活きているという。

 成果を実感できるのがやりがい。

 「今の仕事は取り組んだだけの成果が見えることにやりがいを感じています」。今の部署へ異動してから、人材育成や女性活躍推進の研修・事業等で、さまざまな市職員と話をする機会が増えたという小石さん。女性職員が、「役職につくことは特別ではなく、経験を積めば自分にも可能性があると思った」などの声が挙がるのがうれしいという。
 「役所内を見ていると、資質や能力があっても昇任には遠慮がちな女性が多いんですよ。自分で壁を作らずに、キャリアアップの機会があるならぜひチャレンジしてほしいですね」。
仕事は最善を尽くすこと、そして周囲に感謝の気持ちを忘れないこと。この2つがあれば、多少つまづいたり、失敗してもなんとかなるから大丈夫、と笑う。
 「これは私自身の実感でもあります。そして上司は女性の部下に対して、期待している、応援している、という気持ちをきちんと言葉にして繰り返し伝えてあげてほしい。上司の応援は伝わるとすごく効果があるんですよ」。
 10年計画のアクションプランも来年度で折り返しの第2期に入る。これまでの取組みにより、女性管理職は倍増し12%(H25年4月時点)となるなど、目に見える形で成果が現れているが、解決すべき課題も残っている。課題解決に向け、組織一体となって、さらなる女性活躍推進に努めていく。

企業へのインタビュー

[Q]北九州市における女性管理職の登用についてどのようにお考えですか?

[A]仕事以外の生活の経験や視点を活かして、政策に反映をし、厚みをもたせるには、女性をはじめとしていろんな視点を持った職員が政策を決定する管理職として活躍していくことは重要だと考えています。

[Q]女性の活躍を推進するための方策をとっていますか?

[A]2008年に「女性活躍推進アクションプラン」を策定し、指標・目標値を定めて、女性職員の育成や職員の意識改革、ワーク・ライフ・バランスの推進等、29の具体的なアクションに取り組んでおり、これは全国に先駆けた取組みであると言えます。

[Q]女性を管理職に登用する上で課題があるとしたら何ですか?

[A]管理職になるための前提である係長昇任試験へのチャレンジをためらう傾向があります。その理由として能力に不安がある、仕事と家庭の両立に不安があるという女性が多いため、その不安払拭が今後の課題です。

[Q]その対策はどうされていますか?

[A]10年計画のアクションプランが来年度から第2期の計画期間に入ります。現状や課題を踏まえてさらに効果的な取組みをしっかりと実施していきたいと思います。

[Q]全職員が働きやすい環境や仕組みについてどのようにお考えですか?

[A]すべての職員にとって働きやすく、意欲や能力を最大限発揮できる職場をつくり上げることで、多様な視点を市の政策に活かすことが可能となり、それがさらなる市民サービスの向上につながると考えています。人の育成や組織風土を変えるには継続した取組みが必要なので、今後の5年をしっかり着実に進めていきたいと思います。

担当者からの一言コメント

トップである市長が本気で女性活躍に取り組み始めたことが、今の着実な成果に現れています。以前は課長や係長などといった役職は特別視されて、自分のことと捉えていなかった職員も多かったですが、その意識も変わり、男女かかわらずチャレンジしようという意識が髙まってきているように感じます。

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