イオン九州株式会社/工藤洋子さん

工藤洋子さん

工藤洋子さん (55)
南福岡事業部事業部長

入社年/1981年

現職就任時期/2013年9月

前職場の「イオン香椎浜店」をはじめ、店長職を10年間経験した後、現職に就任。『イオン九州』で、3人いる女性部長職のうちの1人。

企業データ

鹿児島外観

イオン九州株式会社

社名/イオン九州株式会社

住所/福岡市博多区博多駅南2-9-11

電話番号/092-472-3673

URL/ http://www.aeon-kyushu.info

業種/小売業

社員数/2500名(パート・アルバイト除く)

男女比/70%:30%

女性管理職の人数/35名(課長職以上)

女性管理職比率/91%:9%

着任して、新たな発見と学びの連続。さらなる成長のために奮闘する日々

イオン(売り場)

「現職に着任して4カ月。やっと仕事の全体像が見えたところです」と語るのは、『イオン九州』の工藤洋子さん。福岡県南部にあるイオン9店舗の店長を束ねる、南福岡事業部の事業部長だ。週2日、会議がある日以外は各店舗へ足を運び、予算に対する売上のチェックや店長からの相談ごとに応じる日々。本社の自席に座っていることは、ほとんどないという。

 

管理職の中でも、視点がガラリと変わる部長職

生活に必要なものが揃う総合スーパー「イオン」を中心に、ホームセンターやサイクル事業といった多彩な店舗展開を行う『イオン九州』。会社売上げの8割を占める総合スーパー「イオン」が中心事業で、九州内のエリアごとに5つの事業部に分けて運営している。工藤さんは福岡で南北2つある事業部のうち、南福岡事業部を統括する事業部長。『イオン九州』では、各店舗で売り場業務を経験し、能力・仕事ぶりに応じてその店舗の主任、課長、店長と段階的にキャリアアップしていくのが通例で、彼女も前職は『イオン香椎浜店』の店長だった。自身の店舗の目標売上げ達成が最重要事項だった店長職から、9つある店舗すべての目標売上げ達成を会社から期待される立場へ。「まず、入ってくる情報の量と質が違い、さらに経営者の視点と、長いスパンで物事を捉えることが必要になりました。各店舗の特性を見極めつつ、どの部分で経費を削減し、売上げを上げられるのか。方法を考え結果を出すのが、当面の私の使命だと考えています」と話す。

 

男女平等ならではの厳しさも成長の糧に

工藤さんが『イオン九州』に入社したのは32年前、前身である『ジャスコ』のときだった。民間企業では、まだ女性の4大卒採用が少なかった時代だったため、男女関係ない採用・処遇で働けることに「恵まれている」と実感する日々だったという。一方で、男女関係なく求められることも同じであるため、仕事量や出張頻度の面で、結婚後に両立できるか不安を感じることもあった。だが、「色んな人に出会え、達成感も得られる仕事のおもしろさと、同じ会社で働く一番の理解者である夫にも支えられ、これまで働き続けてこられました」と振り返る。40歳で課長職に抜擢されたのを機に、着実にキャリアを重ね、52歳のとき『イオン九州』で一番規模の大きい「イオン香椎浜店」店長に就任。店長として、店舗で働く従業員をマネジメントする力を身につけ、現職ではさらに、消費者の変化を見据えて数ある店舗をどう運営していくか、経営視点を身につけているところだ。

「数値分析力や折衝スキルを磨くという、自分自身にとっての課題にも向き合いつつ、“女性管理職のロールモデルとなってほしい”という会社の期待にも応えられるよう、しっかりと業務を遂行していきたいと思っています」。

企業へのインタビュー

[Q]御社における女性管理職の登用についてどのようにお考えですか?

[A]「男女の差なく、能力と成果で評価する」が、イオンの理念です。小売業にとって、お客様の8割は女性であるため、“消費者のニーズを知る”という意味でも女性管理職の積極登用は必要だと考えています。

[Q]女性の活躍を推進するための方策をとっていますか?

[A]現在約9%である女性管理職比率を、2020年までに20%に増やすという数値目標を立てました。そして、部長職を1名から3名に、店長職を3名から7名に、と積極登用しました。合わせて、現状では店長職になるまでに育成・実務経験が必要となるため、「店長職を経験しなければキャリアアップできない」という小売業の一般的な概念を取り払い、人材育成や商品開発など様々な部署で専門性を磨く道もつくることが必要と考えています。

[Q]女性を管理職に登用する上で課題があるとしたら何ですか?

[A]子育てしながら働ける環境を1992年から整備し、管理職登用のチャンスも平等に設けていますが、管理職比率が思うように伸びていません。長く働き続けることだけに重きをおくのではなく、女性自身にも「妊娠・出産後もステップアップしたい」という意欲を持ってもらう必要があるのかと思います。

[Q]その対策はどうされていますか?

[A]「女性管理職は、こんなやりがいや魅力がある」ことを女性社員に伝えることの必要性を感じています。そのためのロールモデル作りと、現在子育て中の女性社員を含め、長いスパンで自身のキャリア形成を考える教育制度も、2014年中に実施する目標で計画しています。

[Q]全社員が働きやすい環境や仕組みについてどのようにお考えですか?

[A]制度を整えるだけで終わりではなく、その制度利用を促進したり、時には実情に即して変更していくことも必要だと思います。2014年から実施予定の女性に向けたキャリア形成の研修も、育児短縮勤務者でも負担なく参加しやすいよう、1回2時間程度で3カ月間の中でばらして行うなど、配慮しながら検討しています。

担当者からの一言コメント

たくさんのお客様との出会いがあり、知識以外に人として大きく成長できるのが小売業の魅力。実際にそれを経験し、管理職として新たなステージに立った工藤さんに、後に続く女性社員たちのロールモデルになってほしいと思っています。仕事をとおして身につけたものが、社員一人ひとりの人生に活きる。その機会をたくさん提供できる会社でありたいと考えています。

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