株式会社岩田屋三越/藤田宜子さん

岩田屋様メイン■

藤田 宜子さん (54)
『岩田屋本店』店次長

入社年 1983年4月
現職就任時期 2013年4月
未婚・子どもなし
新卒で『株式会社岩田屋』に入社。1996年Zサイドオープン時には管理職として婦人服フロアを担当。営業計画担当長、婦人服営業部長、広報室長など様々な部署を経て、2013年4月現職へ。

企業データ

岩田屋様本店外観■

株式会社岩田屋三越

住所/福岡市中央区天神2-5-35
電話番号/092-721-1111(代表)
URL  http://www.iwataya-mitsukoshi.co.jp/
業種/百貨店業
従業員数/1,522名(正社員、契約社員、パートタイマーを含む)
男女比/3:7
女性管理職/74名 
男女比率/7:3

※掲載情報は、2013年9月時点のものです。

役割も役職も百貨店。              女性の可能性が広がる職場で一生仕事を

30年前も現在も、成長できる職場

 百貨店といえば、多くの女性が活躍する職場の一つではないだろうか。現在、『株式会社岩田屋三越』で店次長を務める藤田宜子さんは、新卒入社から約30年間、会社の移り変わりを見てきた1人。現在は、『岩田屋本店』店次長として店舗を統括するポジションにある。
 “百貨店は職種も百貨店”と語る彼女。「就職するときから、“一生仕事をしたい”“仕事を通じて成長し続けたい”という気持ちがありました。私が入社するころは、男女雇用機会均等法が施行される前でしたが、妊婦用の制服があったり、人事部には女性の部長がいたり、ここにはいろんな可能性があると感じていました」。

 役職ではなく“役割”で考える

 販売職を経て、わずか5年目で営業計画課へ配属された。事務職などアシスタント業務の女性社員はいたものの、実際に営業計画に関わる社員としては女性では初めてのこと。「母の日、父の日の催事にしても、実際に消費者である同じ女性の視点で展開を考えることができましたし、全館プロモーションの『ジャパンフェスティバル』『英国展』など、自分の企画が形になる仕事にはやりがいを感じました」。男性社員ばかりという環境にも臆せず彼女は、自らの力で未来を切り開いていった。
 1996年には同期男性と同タイミングで管理職へ昇格。同年、別館「Zサイド」オープン時には管理職として婦人服を担当。「ポジションを任された不安よりも、新しいことへの期待と当事者としてのワクワクのほうが大きかった」という言葉通り、セールスマネージャーやバイヤー、販売スタッフなど約100名のスタッフとフロア作りに奮闘した。「少し戸惑ったのは、部下の中には男性の先輩スタッフもいたこと。ですが、職位を上下で考えるのではなく、自分に与えられた“役割”で物事を考えるように心がけました。すると私自身も楽になりましたし、サポートしてくれる心強いスタッフたちのおかげで、チームがスムーズに動き始めました」。

 女性たちのロールモデルへ

 さらには、婦人服フロアの営業部長、広報室長など女性キャリアの道を切り開き、入社案内のパンフレットで紹介されるなど、女性たちのロールモデル的存在になった藤田さん。現在は店次長として、館全体の営業戦略を立て、実際に業務が計画通りに遂行されているかを確認すべく店頭に立つ日々。スタッフ1人1人への声かけも欠かさない。天候や来店者の様子を肌で感じ、的確な判断をするのも彼女の仕事だ。「女性は目先のことに捉われがちといわれますが、特にこの仕事ではトレンドを把握することや俯瞰的な視点が必要。後輩たちには、会社内に留まることなく、外に目を向け、社外の様々な人と接点を持つようにと伝えていきたい」。藤田さんを筆頭に、ここでは女性たちの可能性がどんどん広がっていく。

企業へのインタビュー

[Q]御社では、女性管理職の登用についてどのようにお考えですか?

[A]現在288人いる管理職の中で、74人の女性たちが活躍してもらっています。2018年までには、15%アップの85人まで引き上げたいと考えています。

 [Q]女性活躍を推進するための方策をとっていますか?

[A]結婚・出産後も働きやすい職場とはいえない業種ですが、岩田屋本店内には従業員用の託児所もあり、3歳以上は、託児所から提携先の幼稚園への送迎も行われています。またこれは、女性だけが利用しているという事ではなく、男性社員も子どもと一緒に出勤する光景をよく目にします。今では、育児をしながら働くには欠かせない施策だと思います。

 [Q]女性を管理職へ登用するうえで、課題があるとしたら何ですか?

[A]現在の管理職の女性たちは、独身で仕事に邁進してこられた方か、育児がひと段落した方たちです。最近は、大卒で入社した女性たちが20代のうちに結婚をし、遠方へ移住してしまうことが多く、管理職への育成がなかなかできないことが課題です。

 [Q]その対策はどうされていますか?

[A]配偶者の勤務地の都合で、結婚退職してしまうという問題は、なかなか解決が難しいと思いますが、退職後8年以内であれば復帰できる再雇用制度もありますので是非活用してほしいと考えています。また、出産後子どもが小さいうちは託児所でフォローできますが、小学校にあがるタイミングが仕事を続ける上での一つの壁になっているので、その対策も必要だと思っています。

 [Q]全社員が働きやすい環境や仕組みについて、どのようにお考えですか?

[A]スキルアップ、モチベーションアップのために、各ポジションや職種ごとに定期的な集合研修を行っています。またこれらは、研修を受講するというだけでなく、普段接することのないスタッフや、同じポジションのメンバー同士で、悩みの相談や情報交換の場にもなっているようです。また、女性が多い職場ということもあり、「女性が能力を活かして働く」ということに男性社員も理解を示し、受け入れる文化が伝統的にあると思います。

担当者からの一言コメント

今管理職として活躍している女性は社員のほんの一部です。能力のある女性たちがまだ社内にたくさんいます。藤田店次長のようにもっといろんなステージで活躍できるように、結婚・出産後も働き続けやすいよう制度整備に取り組んでいきたいと思います。

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