ホテルニューオータニ博多/大谷綾子さん

大谷

大谷綾子さん (51)
ホテルニューオータニ博多 秘書・広報課長

入庁年 1986年4月
現職就任時期 2004年4月
既婚・子ども二人

入社後、レストランでの接客業務を2年、テレフォンサービス(当時の電話交換手)として19年の経験を積む。2000年の九州沖縄サミット前に九州で初めて、全部屋にインターネット回線を引く事業を担当するなど活躍。2001年テレフォンサービス課長に昇進。2004年に現職に就任。

企業データ

外観昼

株式会社ニューオータニ九州

住所/福岡市中央区渡辺通1-1-2

電話番号/092-714-1111(代表)

URL http://www.kys-newotani.co.jp/hakata/

業種/ホテル業

職員数/223名(正職員のみ) 男女比/67.2%:32.8%

女性管理職/3名 男女比率/91.2%:8.8%

※掲載情報は、2013年11月現在のものです。

子どもがいるから、真剣になる。結果を出す。

会議

思いがけない抜擢に躊躇したことも

『ホテルニューオータニ博多』の女性リーダー大谷綾子さんは、気さくで和やか。ホテル内外で姉のように慕われている女性だ。大谷さんの現在の業務は、社長秘書にとどまらず、パブリシティの情報発信やテレビ・新聞の取材対応などの広報の責任者も兼務している。

勤続31年、そんな大谷さんの仕事の基礎をつくったのは、19年間、担当したテレフォンサービスの現場。当時は携帯電話も普及していない時代。ホテルの代表電話にかかって来た電話を、各部署や部屋へ取り次ぐ仕事を担当していた。関係企業やお客様などさまざまな人からの電話を一手に受けるため、ホテル全体の動きが分かるようになった。19年間同じ部署にいることが、彼女の強みとなっていた。41歳の時、広報課長に抜擢。予想もしていない人事に「話をいただいてびっくりしましたが、そろそろ違うことも挑戦したいと思っていた時だったので、チャレンジしたいと思いました」と、当時を振り返る。

 

ハンディと思っていた子育て

2004年に現職となったときも、「自分が経験したことのない仕事だったので、最初は不安もありましたが、それまで独学で本を読んだり、研修へ出かけたりと学びの機会もあったので、またチャレンジしてみようと」と、意欲的に役を引き受けた。

そんな大谷さんは、実は「おばあちゃん」の顔も持つ。結婚後、二人の娘を出産し、子育てと仕事に奮闘し、娘も母親になる年齢へと成長した。子育ての最中は、子どもの成長が嬉しい一方、常にハンディを背負っていると考えていたという大谷さん。「今までのように自由に仕事をする時間がない。人より努力しなきゃ、という思いに駆られていました」。子どもの都合で休むこともある、だからこそ自分の都合では決して休まない、と決めて31年間自分の病気で休んだことがないという。

 

できれば結婚・出産を経験して

まっすぐに仕事を見つめてきた大谷さんがこれからの世代への思いを語った。「これまで私はサポート的業務をメインにしてきたので、営業のこと、マネジメントの経験不足を痛感しています。だからこそ、これからの若いスタッフにはたくさんの経験を積めるような環境を会社が作ってほしいと思います。また、私自身経験して本当に良かったと思うので、可能であれば女性には結婚して出産を経験してもらいたい。私たちの若い頃とは違う社会風土が育ってきていますし、女性がもっと活躍する社会・職場づくりに貢献したいですね」。

企業へのインタビュー

[Q]御社では、女性管理職の登用についてどのようにお考えですか?

[A]管理職の登用については、男性女性の性別ではなく個人の能力で判断しています。その結果として現在、弊社では3名の女性管理職がいます。また、課長級以上が管理職ですので、その手前のリーダー職に就いている女性も何人かいて、各現場で指揮を執り活躍してくれています。

[Q]女性活躍を推進するための方策をとっていますか?

[A]ホテル業界は、部門が多岐にわたり、担当しない限り違う部門の仕事が見えにくいのも現実です。異動で職域拡大を図ってはいますが、限界もあります。そこで、会社がどんな動きをしているのか把握できるよう、毎回何人かの社員に管理職会議にオブザーバーとして出席してもらう仕組みを採用しています。これにより、どの部門がどんな課題を抱えているのか、どんな方法で仕事を成功に導いているのかなどを知り、現場へフィードバックすることができます。

また2013年には、育児期間中の短時間勤務制度の利用期間を延長しました。以前は、3歳になるまでが利用限度でしたが、今年から小学校就学までとし、子育て中の社員が働きやすい環境作りを整えています。

[Q]女性を管理職へ登用するうえで、課題があるとしたら何ですか?

[A]社員の中には「管理職=大変」というイメージを持っている人がいるのも現状で、上を目指す職場環境作りが課題だと思っています。そういった社員の意識改革に取り組んでいかなければならないですね。

[Q]その対策はどうされていますか?

[A]実際に、女性管理職として「あこがれの先輩」の姿を見せていくことが大切なのではないかと思っています。いつかあんな風になりたい、少しでもそう思ってもらえることで、弊社で働き続けて、仕事で成果を残す社員が増えていくのではと思っています。入社時には先輩社員と語る機会などを設けていますが、入社後も継続して先輩と交流できる場づくりもしていくことも考えたいです。

[Q]全社員が働きやすい環境や仕組みについて、どのようにお考えですか?

[A]ホテルは24時間365日体制やお客様へのサービスという点から、体力的にも精神的にもハードな仕事だと思います。そのため、離職する人も一定数いるのが現状です。また、定休日のないシフト勤務の現場が多いため、積極的にリフレッシュ休暇取得を遠慮してしまうようです。しかし、それを少しでも変えてモチベーションを保ち働き続けていける職場づくりは必須ですので、社員の意見を聞いて職場環境改善に務めていきたいと思っています。

担当者からの一言コメント

管理職となると、現在3名と少数ですが、現場で指揮を執る女性リーダーたちが育っていってくれているのが頼もしく感じます。そういう意味ではチャンスはたくさんある職場。どんどんそこにチャレンジをして、自分の力にしていって欲しいと思っています。

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